ボーイスカウト運動

青少年教育団体関連は独立行政法人国立青少年教育振興機構のリンク集に主だった団体名が記載されていますので,興味のあるようでしたら,そちらを見てください.

独立行政法人国立青少年教育振興機構-青少年教育団体関連のリンク集

1907年8月、イギリスのドーセット州にあるブラウンシー島で、小さなキャンプが行われました。参加したのは 20 人の少年たち。指導したのは、ボーイスカウトの創始者ロバート・ベーデン – パウエル卿です。
ベーデン – パウエルは、将来のイギリスを担う青少年が健全で明るく逞しく成長していくためはどうしたらよいかを考え、スカウト運動の構想を固めようとしていました。その構想を実験するためのキャンプを行ったのです。
結果は大成功でした。少年たちは仲間を作り協力しながら、野外でのいろいろな活動やゲームを行い、キャンプ生活を存分に楽しみました。

この実験キャンプの成果を受けて、1908 年、ベーデン – パウエルは『スカウティング・フォア・ボーイズ』という、キャンプの技術、野外活動やゲーム、健康で強い体を作る方法などが満載された本をロンドンで出版しました。この本はベストセラーとなり、読者の少年たちが各地でスカウト活動をはじめ、またたく間にイギリス全土に広がりました。
そして、数年の間に世界中に広まっていったのです。1910 年にベーデン – パウエルがアメリカとカナダを訪問したときには、すでに両国ともスカウト運動が始まっていたのです。

日本では、1911(明治44)年に初めてのボーイスカウト隊が結成され、1922(大正 11)年に全国組織である少年団(ボーイスカウト)日本連盟が結成されました。
ベーデン – パウエルは「この運動を始めたのは私ではない。少年たちだ。私は本を書いたにすぎない」 と語っています。
小さなキャンプと一冊の本。これがスカウト運動のはじまりです。